小さい頃をふりかえり・・・

大学生のときに、イギリスのオックスフォードで英語研修を受けました。
英語の先生の自宅にホームステイしながら、家でレッスンを受けるというプログラム。
ちょうど私と同じように、英語研修でイギリスに来ていた日本人の学生と話したとき、
「ホストファミリーが、日本人は毎日シャワーを浴びるから嫌がってるんだよね」
と、言っていました。
私のホストファミリーはそんなこと言わなかったけど、習慣の違いかなーとか思ってました。
そんな話を、ダンナ様にもすると、小さい頃の話をしてくれました。
ルーマニアでも、毎日はお風呂に入りません。
最近は、まあまあ、お湯もわりと常に出るようになってるけど、それでも、私がブカレストに住んでいた頃、夏にはお湯が出ない日々もありました。
そんなときは、違うエリアに住んでいる友達の家に、お風呂を借りに行ったりしてました。
逆に、友達が私のアパートに借りに来たこともありました。
ダンナ様がまだ小さいとき。
ルーマニアはコミュニスト時代。
資源がかなり限られていた時代です。
お湯が出るのは、1週間に2、3回、しかも2、3時間だけでした。
もちろん、毎日お風呂になんか入れません。
電気も、夜は6時とか8時とかから消灯になっていました。
ブロックという、巨大なコンクリートジャングルみたいなマンション群があって、町のほとんどのルーマニア人の家族がそこで暮らしています。
子どもたちは、ブロック(マンション)の前で遊んでる最中とかに、突然、すべてのブロックの電気が落ちて、真っ暗闇になったそうです。
でもさすがは明るいラテンの血。
子供たちはそんな暗闇に負けずに、
「♪電気が消えた~♪」と笑いあっていたそうです。
子どもたちはむしろ楽しんでいたみたい。
無邪気で、そんな暗い社会をまだよく理解してなかったし、電気がないことで生活が不便だということも
感じていなかったそうです。
そんな消灯後のディナーは、いつもキャンドルを囲んで、というものでした。
「ぜんぜん『ロマンチック』とか、そういうものではなかったよ」
とダンナ様は言っています。
キャンドルは生活のための必需品、日常品でした。
そんなキャンドルでのディナーが終わると、かくれんぼをしたり、チェスとかボードゲームをしたり。
テレビを見るということはほとんどなかったそうです。
だって、チャンネルは1つだけ、ラジオ局は3つだけ。
今のルーマニアのように、ヨーロッパ中のチャンネルが見られるという時代ではありません。
だからテレビを見る習慣は、そのころからないんです。
テレビを見るよりも、本を読むことのほうがだんぜん多かったそうです。
その証拠に、今でもルーマニア人の家に行くと、どこの家でも、本棚が壁一面に作りつけられて、
本がぎっしり並んでいます。
「家族の図書館」があったんですね。
その頃ルーマニアには、「いつでもどこでも24時間何でも手に入る」という世界は、ありませんでした。
ダンナ様は10歳くらいのときから、ミルクを買うお手伝いをしていました。
当時は、物資が豊かではありませんでした。
ミルクを買うために、町の人は朝早くからミルク売りを待って、並びました。
-「朝早くって、どれくらい?」
-「3時半」
-!!!!!
-3時半って!まだ深夜だよー!
そんな時間から、空のミルク瓶2つをもって、子どものダンナ様はミルクが来るのを待っていました。
ミルク売りの人がやってくるのは、6時ごろ。
でも、6時半には全部売切れてしまいます。
だから朝早くからミルクを買うために、並んで、場所取りをして、やっとの思いでミルクを買っていたんです。
朝一でミルク瓶を道において、場所をとっておいて、一度家に帰り、ミルク売りの人が来る前に戻ってくる、ということもありました。
一人2瓶までしかダメっていう決まりもありました。
1989年に、そのコミュニスト時代は終末を迎えました。
そして、まもなく20年が経とうとしています。
2007年からはEUに加盟し、物質も豊かになってきています。
でも、ダンナ様いわく
「あの頃はお金はあったけど物がなかった。
今は、物はあるけど、お金がない。」
当時はなかった貧富の差も、今では目に見えて格差社会が進んでいて、問題になっているそうです。
結婚して、一緒に暮らして、こんな身近なダンナ様。
ルーマニアも留学して、住んでみて、日本からでは分からないこともたくさん見て、聞いて、感じました。
それでも、ダンナ様の思い出や記憶というものの中には、私にとっては、とても身近には感じられない
出来事が、まだまだたくさんあるのです。
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私も留学してるとき、おんなじ様なことを言われたことがあります。
イヤミとかそんな感じではなくて。
「日本人は毎日シャワー浴びるのね」って驚かれました。
ヨーロッパは気候もからっとしてるから、そんなに毎日シャワー浴びなくてもいいんだーって、思ってました(笑)
こんにちは。happyakiです
コメントありがとうございました☆
最近、とても貧しい家庭に育った
ルーマニア人の女の子に出会って、
ルーマニアの経済状況とか生活のこととか
すごく気になっていたのでびっくりしました!!
またルーマニアのこと色々と教えてくださいね☆
Meeさん、
きっと、気候のせいもありますよね。
ほんとに、夏でも日陰にいたら、からりとして、日本のじめーじとーっていうのは
ないですもんね。
家庭内で「国際理解」ですよ!
happyakiさん、
ありがとうございます!
歴史のこととか、政治のこととか、全然詳しくないんですが、
ダンナさんの話聞いたりしてると、そんなに「暗ーい」時代だった感じではないんですよね。
ラテン人の持ち前の性格なのかな、と思ってます。。